「ウィッグ」で大学教授からロックミュージシャンに変身! もう一人の自分《異日常》を楽しむ人生戦略【withコロナ】
◼日常と異日常の人生を切り替える強力なスイッチとしての髪型
———)楠木先生にとって異日常を豊かな生活にするウィッグとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
●楠木)———もちろん髪がないのでウィッグを着用するというのは、以前からある需要でこれからもあり続けます。しかし、それだけだともったいなくて髪というのは日常と異日常をスイッチするのにすごく効果的だと思っているのです。というのは見た目のその人の印象が一番大きく左右するのは髪の毛だと私は思っています。
おそらくどんな洋服を着たり、靴を履いたりするよりも、髪型の印象がインパクトが大きく、この髪が日常、異日常の切り替えの非常に強力なスイッチになると私は考えております。昔ながらの目的でのウィッグであっても、もう一人の自分の分身を見た目でも変えることができるうえで結構、面白いと思うのです。
私はこのロバート・プラント型の1種類なんですが、現在、髪の毛がある人がウィッグをつけて異日常を楽しむこともできるのです。
———)最後に異日常を楽しむためのヒントがあればお教えください。
●楠木)———自分にとって自然であること。それが「異日常」を生きるための条件と申し上げてもいいと思います。異日常活動とは、もう一人の自分がその活動にのめり込みいくらインプットしていても疲れない状態を意味していると思います。
例えば、私の場合、だと音楽が好きでいろんなバンドについてウィキペディアで調べていくことに、いつまで経っても飽きず、苦にならないのです。
自分にとって苦にならず、思わず人に話したくなるような活動。
それが自分にとって自然であり、好きなことを見つけ、継続的に行うことで「自分の異日常」だと考えることは、生活を豊かにすると思います。
まずは「自分にとって自然なことは何であるのか?」ということを考えてみると、よいのではないかと思います。